函館港イルミナシオン映画祭へ行ってきました

八王子市夢美術館にて「林 静一展」開催

七十年代、雑誌の取材で札幌、小樽へ行きましたが、函館は初めてです。

とは言え、函館ゆかりの方と二十代からお付き合いをしておりましたから、函館は縁遠い土地ではありません。

函館ゆかりの友人の名は長谷川元吉といい、映画のカメラマンをしており、主に吉田喜重監督作品を手がけておりました。

彼のお父様は、小説家、長谷川四郎です。このお父様の兄弟、四人を人は、函館が産んだ長谷川四兄弟と呼び、そのユニークな生き方は伝説となっております。

この兄弟の長男が長谷川海太郎と言い、いくつものペンネームを使い分け、作品を残しております。

その中でも林不忘の名で世に出した「丹下左膳」は映画になり、「鞍馬天狗」と人気を二分するヒーローでした。

ところが元ちゃんは、「丹下左膳」を書いた林不忘が、父の兄弟で、伯父であることを知らなかったのです。

まぁ、昭和十年に林不忘こと長谷川海太郎は亡くなっておりますから、知らなくても当然なのでしょうかね。

この長谷川四兄弟の父親、元ちゃんの祖父は、北海道新聞の主筆を務め、後に函館新聞を立ち上げ、社長と主筆を兼ね、反骨のジャーナリストとして活躍した方です。

元ちゃんが書いた父への想い「父、長谷川四郎の謎」、手にとってみたい方はこちらで。

http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0102632248

そんなエピソードがある函館ですが、着いた日の夜は、「花かるた」で人肌のお酒を飲みながら、いつしかカラオケとなっておりました。

八王子市夢美術館にて「林 静一展」開催

翌日、映画祭の初日は、函館山の山頂近くにある、クレモナホールで始まりました。

ここからの夜景の眺めは、香港、ナポリと並んで有名ですが、夜になると函館中の観光客が押し寄せて、都心のラッシュ、アワーのような状態です。

夜景を撮れなかったのは残念ですが、ほんとに美しい。

八王子市夢美術館にて「林 静一展」開催

画ニメ「赤色エレジー」の上映と、あがたさんとのトークですが、その後のシナリオ大賞の審査員、荒俣宏さんと並んで記念撮影です。

もう、こんなショットは二度と無いとは、荒俣さんの台詞です。

画像許可をとりませんでしたから、薄くマスクをかけさせて頂きました。

でも、判りますよね。

私はトークが終わりしだい、美しいお嬢さんの先導で、観光客の人並みをかき分け空港へと急ぎました。

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